「シロウトには理解出来ないデザイン」と「バカには見えない服」って、似ておりますね!石垣です。
オリンピックのロゴ騒動、使用中止となってもなお世間を賑わしておりますね…!
今では日本中の色々な方が自らロゴを作成し、インターネットに載せたりしていらっしゃるそうで!
話自体は大失敗、国の恥としか言いようがございませんで…今後の展開にも不安しか残らない状態ですけれども、
犯罪じみた嫌がらせ等には(あまり)向かわず、こうして各所で「作る」形で発散されているという現状は、物作りのお国柄を感じ、心休まる部分もございます。
…もちろん根本的解決に繋がるものではないので、結局のところそれらは気休めに過ぎないのでしょうけれど―…。それでも、気持ちとして…!
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今朝、石垣家でもこんな会話がございました。
父「俺もロゴ作ったぞ」
(大体こんな感じの、パソコンで作った絵)
僕「へー、ロゴっていうかイメージイラストだけど、いい絵だね」
父「そうだろ、やっぱり日本を象徴する富士山だよな」
僕「この富士山、どこかで見た気もするけど」
父「うん、長嶋茂雄の赤富士」
僕「長嶋茂雄」
父「見事だよな」
僕「まず長嶋監督に訴えられる」
父「長嶋がオッケー出せば誰も文句言わんだろ」
僕「そのオッケーを得ずに公表するからダメなんだよ」
父「まあ出るだろ」
僕「出るわけないでしょ この字体は?」
父「パソコンに入ってたやつ」
僕「そのまま打っただけ」
父「カッコイイ字だろ」
僕「何でそのまま使うの 商用利用とか大丈夫なの」
父「知らない これ採用されたらいくらもらえるかな」
僕「取られる側だよ」
…と、脚色なしで本当にこんな感じでした。
決して父を擁護するわけではないのですが、ご年配の方って結構こういう感じなのではないかなと思います。
ほら、インターネットが普及して情報が早くなるまでは「バレなきゃOK」が意外と横行していたではありませんか。
古い飲み屋さんの看板なんかは、いくらでもパクリっぽいロゴやキャラクターがあるでしょう。
料理なんかでも"元祖"や"オリジナル"が色々な県に点在していたりするものもあるでしょう。
元ネタを知ってる人の目に入らなければパクリはバレないし、そのまま元祖オリジナルを纏って根付いてしまう事もあったと思います。
そういう時代は、まずパクリ元を探すのにも一苦労でしたでしょう。
いくらバレなきゃOKでも、さすがに隣の店からパクれば即アウトです。
では隣町なら。隣区なら。隣市なら。隣県なら。隣国なら。
…そんなふうに、自分で1から作らず「バレなきゃOK」で凌いで来た人間が、インターネットという便利ツールを得たら。
多分もう「世界を見られる」の便利さしか、見えていないのです。
バレずに今まで生きて来たという自信もあるのでしょう、「世界から見られる」事を完全に忘れているのです。
渦中のデザイナーさんはお若く見えますが、僕の10歳上。
根本的な問題もありますし、擁護するつもりは毛頭ございませんけれど―…そういう部分もあるのかな、とも思った次第にございました。
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【ぽんぽこハム太郎】ポンポコハムタロウ
タヌキの妖怪。上半身裸の男性の姿で現れる事もある。
生ハムかハムスター、選ばなかった方を握り潰すような仕草をしながら「ハムorハム」と問いかけてくる。
多くは握り潰されないようハムスターを選ぶが、その途端にハム太郎の体躯は10倍以上にも膨れ上がり、一口で食われてしまう。
これは彼が「ハムスターを見殺しにするような人間の魂には価値が無い」と判断しているためであり、生ハムを選べば何もせずにいなくなるという。