先日お会いした友人から、なぜか遊戯王カードを一枚いただきました。
キラーパンダでございます。石垣です。
1996年に漫画の連載が開始された「遊戯王」ですが、1982年生まれの僕はちょうど14歳中二まっしぐらの時期でして、本来の意味での中二病というか
「子供の遊びから卒業する自分がカッコイイ」という背伸びアピール型の自己顕示に努めておりました。
もしあと4〜5年遅く生まれていたなら「小学生の頃にめっちゃ流行った」だったのかもしれませんが、僕達は「遊戯王カードなんて子供が遊ぶものだ(子供の遊びに興味を持たない自分は大人でカッコイイ)」という感じで、なんだか必要以上に忌避して過ごした記憶がございます。
…そんなこんなで34歳にして初の遊戯王、なるほどパンダがとてもしっかり描かれております。
勘でパンダを描くと九割ぐらいの方は黒い部分を間違えるものですが、
この「キラーパンダ」はしっかりと本物のパンダの資料を見ながら描かれたのだろう、という事が伝わってきます。
(子供向けですし可愛ければ多少違っていても良いと思うのですが、そこを妥協しない所にコダワリの姿勢を感じます…!)
キチンと調べつつもただのパンダにはせず、キラー(殺し屋)に見えるよう紫と紺という色のチョイスも素晴らしいです。
ふつうそういうイメージの時は無駄に返り血を浴びせたり、凶器を目立たせたりして
「わかりやすい残虐性」「強い視覚効果」に頼ってしまうものだと思うのですが、敢えて背中で語らせてコッソリと笹を持たせているのが、想像を掻き立ててすごいなあと思います。
(子供向けゆえに残虐な表現に規制があったのかもしれません、きっとその中でたくさん試行錯誤されたのだろうと想像します…!)
もし僕が「小学生の頃にめっちゃ流行った」世代だったなら、「懐かしい」が先に来てしまってキラーパンダに対してこんな風には感じなかったのかもしれません。
世代が噛み合わなかった者が馴染みのない物に触れてみて感じる事、というのもあるものなのかもしれませんね…!
もしかするとプレゼントして下さった友人には、そういった意図があったのかもしれません。なかなか貴重な体験でございました!
…それはそうと、これで僕も決闘者(デュエリスト、遊戯王カードで遊ぶ人の事)でございます。
キラーパンダ一枚でどこまで戦えるかはわかりませんが、心に遊戯王を刻んで頑張りたいと思います。
鬼畜米英!!
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余談
疲れたときは女の子を描くと良い(描いてる最中も、後から見返しても癒されるから)といった旨を拝見しましたので、先日の繁忙期に少しずつ試しておりました。
「向き不向きがある」と思いました。