「当社を受けた動機は」
「はい、あなたの子孫から頼まれて、未来の世界からやって来ました。あなたの人格をよい方向に導ければと思います」
「それは縁故って事だよね。悪いけどウチは甘くないから、能力無ければ取らないからね」
「…はい……」
「じゃあ自分をアピールして下さい」
「ポケットから様々な道具を出してあなたをサポートできます」
「君は何をしてくれるの」
「えっ、ですから道具でサポートを…」
「いや、だからね、すごいのは道具でしょ。今日び万能ロボットなんて当たり前なんだから、具体的にどういう道具でどうサポートしてくれるかを聞いてるの」
「えっ…あの…」
「だいたいね、君その見た目は何」
「ネコです」
「ああネコなんだ、いやまあ何でもいいんだけど、君、ウチでどんな仕事するか知ってるの」
「あなたの生活全般に関わるサポートです」
「そう、言わば家政婦。最近で言うところのメイドさんなんだよ。君そういう恰好できるの」
「会社の意向であれば、そういった服装での勤務も構いません」
「構うとか構わないとかじゃなくてね、君がメイドさんの恰好して誰が喜ぶのかって事」
「…」
「少なくとも僕は喜ばないよ、華が無い、萌えも無い、あと耳も無い」
「…」
「じゃあ不採用の時はこっちで履歴書処分しとくんで。あ、採用だったら電話連絡しますから」
「…はい」
ドラえもんのはじまりってどういう感じだったのでしょうね。唐突にボンキュッボンと登場したのでしょうか。
第1話を確認するには、まんがの1巻を買えば済むのですけれども、そうするときっと全45巻揃えたくなってしまうと思うのです。うーむ…