先日、仕事帰りのことです。
土曜日22時半ごろの電車は意外と空いていて、1車両に2、3人ぐらいの人口密度。
週末の疲弊した体を休めるべく、てきとうに腰かけて、降りる駅まで待っていました。
と、突如僕の右側に座る、幼稚園ぐらいの男の子2人。
こんなに空いているのにわざわざ人のそばに座るのは子供だからかなあ…なんて、少しほほえましく思っていたら、幼稚園ぐらいの女の子2人が僕の左側に座る。
一瞬にして子供4人に挟まれる僕。
ふと気付く。時刻は22時過ぎ。小さな子供が4人だけで電車に乗るだろうか?
案の定、隣の車両から保護者と思しき若い女性がやって来た。
男児と女児の中央…つまり僕の目の前の吊革につかまり、僕の事などまるで気にも留めず、子供達と談笑を始める。
「かかったな石垣!これぞ最終奥義・岡崎サンドイッチ!」
「我らの陣形から抜け出せた者はおらぬ!」
「貴様の悪運もここまでよ!死ねい!」
僕を囲む5人は牙を剥き、獲物の喉笛を喰い千切らんと襲い来る!
[Shape Your Own Destiny!]
まあそんな感じでですね、
「ここどうぞ、座って下さい」ってアピールしてみたらですね、
「え、いえ、大丈夫です」という返事が来ましてね。
いや別にあんたの事なんて心配してないですよ、どう考えてもこの状況で一番大丈夫じゃないのは僕ですよ…とは言えず、結局「どうぞどうぞ!」とか言いながら
他に誰もいない車内で無理矢理席を譲るというよくわからない体験をいたしました。
釈然としないというか…怒るような事でもないので、なんだか不思議な感じです。
でも正直「子供が迷惑をかけてすいません」とか「知らない人に迷惑かけちゃダメでしょ!」とか、僕の存在を意識した台詞が一言ぐらい出て来て欲しかったと思うのは、傲慢かなぁ…。