先日、友人とホラー映画を観てまいりました。
さすがは全米を震撼させた絶賛公開中の映画でございまして…たいへんこわい一日となりました。
内容については…いわゆる「ネタバレ」を避けようとも「他者の感想」というのは先入観を生み出し、純粋な気持ちで作品と触れる事が出来なくなってしまうものです。
…ですので、「映画のタイトルや内容については極力触れない」「このこわさは伝える」その両方をやるのが、本日の日記の目標でございます…!
映画の率直な感想は、「これ日本人が観ても怖くないんじゃないかなあ…」でございました。
全米を震撼させたと評判の作品ですから、きっとアメリカ人が観たら「怖い!」と即座に感じられるのでしょう。
でも、僕達は日本人でございます。
とにかく本筋から伏線まで、日本では馴染みの無い物が多く…ある程度海外のオカルトに興味のある方でなければ正しく理解できず、「ただ何か怖い」に収まってしまうのではないか、という感じです。
そして、ある程度オカルトを好きな方にとっては「よくある海外の怪談話」でございます。
文字で読むときは色々な脳内補正でそれなりに怖くなるものなのですが、なまじ映像化されているばかりに「これ、日本じゃ絶対起こらないよなあ…」と感じてしまい、ふつう怖い話を聞いた後に感じる「自分の身に同じ事が起きたらどうしよう…!」という不安もサッパリありません。
何というか、「ああ、アメリカにはこういう風習や伝承があって、それがいま映画でこうなっているから、ここが怖い部分なんだ!」という解釈のオブラートを通してしまって、恐怖がとても遠回りに来る感じでした。
もちろんビックリする演出はありましたが、「サプライズ」と「ホラー」は全然違うものです。
正直に申し上げますと、「面白いけど怖くない」という感じの映画でございました。
では、何がこわかったのかと申しますと…一緒に行った友人(純日本人)が、超怖がっていたのです。
その友人から誘ってくれた、全米を震撼させたホラー映画。…でも、怖くなかった。強がりでも見栄でも何でもなく、全然怖くなかった。
でも、「こんなの全然怖くないじゃん(笑)」なんて言ってしまったら、とても嫌な奴になってしまいます。
友人は「登場人物に感情移入して観ちゃうと怖いよね」などと申されておりましたが、存在が確立されている異文化というのは空想の世界よりも身を委ねづらいものだと僕は思うのですが…そんな事は口が裂けても言えません。
そこからは「怖くなかった映画を怖がる一日」でございまして…非常にこわい時間を過ごしました。
北海道弁で「疲れた」の事を「こわい」と申します。
本日の日記では恐怖を「怖い」、疲労を「こわい」と表記してみた…という具合でございます。
大変まわりくどい感じではございますが、ようするに精神的にとても疲れた一日でございました。
…まあ、たまにはそんな日があっても良いのかもしれません…!