先日、友人と将棋をいたしました。石垣です。
幼い頃から触れるチャンスは幾度とあったものの、どうにもオジイチャンのイメージが強く…同時に敷居が高い・ルールが複雑という印象がございまして、ほとんど触れずに生きてまいりました。
しかし三十路を越えて触れてみましたら、成程たいへん奥深いもので…!
プロの棋士という職業が存在し、オジイチャン方が熱心に取り組まれるのも納得の素晴らしいものでございました!
…古来より伝わる「将棋」、触れてみてその奥深さにたいへん感銘を受けた次第にはございましたけれども、2点だけちょっと不満な点もございました。
まずひとつは、
「金」と「銀」がわかりづらい事です。
まさに初心者といった感想で恐縮ではございますけれども、これは「ザ・たっち」とか「マナカナ」レベルのわかりづらさであると思います。
伝統である以上今さら名前を変えるわけにもいかないのでしょうけれども、もっと「おすぎとピーコ」とか「ホークとアニマル」ぐらいになってくれれば、初心者にもとっつきやすいのになあ…と思いました。
(僕は金と銀を操るのが面倒くさくなってしまい、王でガンガン攻め込んで討ち死にする事が多かったです)
そしてもうひとつは、
チェックメイトを「王手」と呼ぶ事です。
もちろん昔から言葉も意味も存じてはおりましたけれども、実際に自分で将棋をさして自分がピンチになった時に相手から「王手」と言われてみると、何だかとても違和感があったのです。
だって「王手」ではございませんか。王様の手。キングスハンド。
右の腕(かいな)は天を裂き!左の腕は地を穿(うが)つ!
狂王の豪腕、王手【キングス・ハンド】!!
…ではございませんか。
「王手【キングス・ハンド】」という言葉は、王自身が先陣を切り、触れるものみな屠(ほふ)り尽くし、敵軍に止めを刺すときに用いる方がカッコイイのではないかな、と思うのです。
ですから現在相手の王を追い詰めた時に言う「王手」は、「チェックメイト」とか「ウノ」とか「お命頂戴」とか…そんな感じのほうがしっくり来るのではないかな、と思ったのです。
…あ、いえ、今さら名前を変えるわけにもいかないだろう事は重々承知しておりますけれども…その、そう感じてしまいましたもので…!
ちなみに将棋の伝来は諸説あり、何でも6世紀頃には日本に伝わっていたとか!
亜種や派生もたくさん存在するそうですので、もしかすると僕の想像どおりの「王手」を用いる将棋も、世界のどこかに存在するのかもしれませんね!
…でも、千年以上の歴史がありながら現在それがメジャーでないという事は―…きっと今のかたちがベスト、という事なのでしょうね…!
たいへん無念ではございますけれども、なんとかそういうパラレルワールドに期待したいなと思います…!
・
オマケ
実際に将棋をしてみて感じた事を、4コマ漫画にしてみました。
一番感じた事は1、2コマ目にまとまってしまっているのですけれども…。
将棋って今の子供達が触れているカードゲーム、ボードゲーム、テレビゲームみたいな物と同じなんじゃないかなあ、と感じたのです。
もちろん用いる物とかルールとかゲーム性とか歴史とか、そういう部分は全然違います。
でも、時代が発展して、娯楽に多様性が生まれて―…ぼやけてはおりますけれど、本質的な部分は同じなのではないかなあ、と。自分で触れてみて、そう感じたのです。
もしかしたら数千年後には、それらも今の将棋のように…プロのゲーマーがいる事が普通になって、オジイチャンが嗜むような物として扱われているのかもしれませんね。
・
オマケ2
びみょうに関連して、割とインターネットで「男の趣味は幼稚」みたいな物言いを見かけますので、描いてみました。
小さい頃に触れたものや手に入れられなかったものに対して、大人になってから反動のように憧れが蘇る事って、きっと誰にでもあると思うんです。性別も年代も関係なく。
だから、それを「男は〜」「女は〜」「○○世代は〜」みたいな括りで非難するのは、ちょっとアレかなあ、って。
それに「自分は特例」みたいなのを付け加えるのは、本当にアレだなあ、って。
趣味嗜好は千差万別でございます。
他者への攻撃性を持たず、迷惑もかけず、本人が楽しめているならば―…他者が主観で口出しすべきでは無いかな、と思います。
・
オマケ3
宣言どおりの勘で描いた絵でございます。本日は神様でございます。
エジプトの神様、オシリスでございます。
テレビゲームやスマホゲームには色々な神様が引用されて格好良く登場されておりますけれども、
このオシリスさんは名前に「おしり」と入っているのに誰もその事にツッコまないのが不思議です。
これまたエジプトの神様、メジェドでございます。
何かキモカワイイ見た目から最近インターネット上で話題になっておりますが、名前は「打ち倒す者」を意味するそうでございます。
…ただ、オシリスさんと同じ家に住んでいて、目から何かを撃つという事以外はよくわかっていないそうで―…何とも設定までキモカワイイ感じでございますね!